The Notebook
中3のムスメが Nicholas Sparks の The Notebook の小説を読むと言う。英検3級を余裕で受かったと自負しているムスメは、次は準2級と鼻息が荒い。The Notebook のペーパーバックの帯には準2級~2級相当、と書いてあったのを見て、映画を見てストーリーさえわかっていれば、自分にも太刀打ちできるかも、と言う気持ちになったらしい。映画を見て、すっかり感動したムスメは、いざ挑戦!となったが、やはりさすがに難しかったらしく、30ページほど目で追った上で、時期尚早と投げ出した。
その上で、ママの実力も知りたいから、その本読んでおいてね、と言う。
まあ、しょうがないか、と、入浴中やらイオンスチーマーのスチームを浴びている時間などに、ちょびちょびと読み進める。入浴中に居眠りして本を水没させるなどのドジも経て、1ヶ月ほどでようやく読了。
ムスメに読んでいるところを見せる、と言う動機付けでもなくては、とても読み切らなかったかも。と言う点では、ムスメと競って英語学習!という新年の目標はきちんと達成しているといえる。
さて、どんなストーリーかというと・・・
認知症になり自分のことも夫のことも記憶になくなってしまった妻に、自分たちが結婚したときの熱愛のエピソードの記録を読んで聞かせる夫、と言う話。若い時の二人がお互いの愛を確信するシーンはきれいだし、老いてなお妻を熱愛する夫や、意識の切れ間に夫への愛を認識する妻の姿は、それなりに感動的だった。
ただ、一番強く感じたのは、認知症によって、自分の過去や自分の愛する人のことなどをみんな忘れてしまうことへの恐怖や抵抗や絶望、その合間の自分を取り戻した一瞬に没入しようとする感覚、といった、自分自身に対する強いこだわりだった。
私などは、認知症になって、自分がだんだんふわーっとなくなって、どんどん拡散して、最後にこの世からいなくなる感覚は、そんなに悪いものじゃないのではないかと言う気がしている(周囲の人ははた迷惑かもしれないが)。自己にこだわらない日本人的感性なのかもしれない。それに比べると、この話の登場人物たちは、「自分」や「愛」に強くこだわり、老いや病とともにそれがはかなくなりそうなのを、お互いに必死につなぎ止めあう、という感じがとても強かったのだ。
こんな感想をムスメに話すと、ストーリーにどっぷり浸かって涙したいムスメからは、だからママは理屈っぽくていやだとか、みそくそにいわれそう。まあそのうち、英語学習だけでなく、いろいろなことで火花をとばすようにディスカッションしたいものだけどね。
SSSによるブックレビューはこれ
51000語
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